こんにちは。宮城は雨の日が続いています。今日は土用の丑の日です。代名詞はすっかり「ウナギ」。先日、江合川で120cmのウナギが捕れたと新聞に上がっていました。そんなでっかいのがあの川にいるんですね。ビックリしました。

日本では夏を元気に過ごすために、夏の土用の丑の日にウナギを食べる習慣があります。でもウナギは本来、冬が旬で寒い時期のほうが脂がのっておいしいらしいです。実はこの習慣、色々説はあるようですが、江戸時代に夏に全く売れなかったウナギ屋のために、平賀源内が「土用の丑の日」にウナギを食べると健康に良いと言って広めたらしい。バレンタインデーみたいなもんですね。

地方によってはうなぎに限らず、うなぎ以外の「う」のつく食べ物を食べる習慣があります。長野県では「馬肉(うまにく)」をたべたり、その他の地域は、「牛肉」「梅干」「瓜」「うどん」など「う」の付くものを食べているそうです。

 ウナギは栄養価が豊富

身体の抵抗力を高めるビタミンAや疲労回復にいいビタミンB1などのビタミンやミネラル、血液がキレイになる脂のDHAも豊富。まさに夏バテ対策には持ってこいの食材です。

ビタミンAは皮膚や髪、爪、粘膜などを覆う表皮細胞の材料です。これらの細胞は体内で常に新しく生まれ変わっています。そのため不足してくると新陳代謝がうまくいかず、肌荒れやシワの原因になってきます。また、皮膚・粘膜の体外の細菌やウイルスがカラダに入らないようにするバリア機能も低下し、風邪などの感染症にかかりやすくなります。目の網膜も粘膜の一種ですので、目の疲れに良いというのもここからきています。

漢方・中医学的にみても、ウナギは代表的な補益材で気や血を補ってくれる効果があります。ただ、脂が強いので、すでに夏バテで胃腸が弱っている方は、逆に負担になるのであまりおすすめしません。あくまでも夏バテ予防です!

 

妊娠希望の方、妊娠中の方も動物性由来のビタミンAを摂り過ぎるのは注意したほうが良いです。

今日、ウナギを食べるくらいは良いですが。毎日摂り続けるのは控えましょう。動物性由来のビタミンA(レチノール)、これは1日10000 IU以上を連日摂取してしまうと胎児の奇形発生が増加するいう報告があります。レチノールは摂りすぎると、体内に蓄積されてしまうので注意してください。

レチノールを特に多く含む食材はレバー、ウナギ。

  • レバー100g ・・・45000IU
  • ウナギ100g・・・ 5000IU

ウナギはそれほど食べないかもしれませんが、妊娠すると栄養を摂ろうと思ってレバーを毎日食べようとする方がいますのが、これはやってはいけません。ニンジン、カボチャ、ホウレン草などの緑黄色野菜にもビタミンAは豊富に含まれますが、厳密にはビタミンAになる前の物質。これらは余分に摂りすぎても体外に排出されてしまうので安心です。

ちなみに中医学では「土用」に特に弱りやすい臓器は「脾(消化器系)」です。土用は年に4回季節の変わり目にやってきますが、「脾(消化器系)」は湿気にとくに弱いんです。つまり今の「土用」の時期は、一年でもっとも消化器系のトラブルが発生しやすいとき。食べ過ぎ・飲み過ぎにはくれぐれも注意して、消化にやさしいものを食べましょう。

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