卵管障害

卵管は子宮の左右それぞれに1つづつあります。長さが約12cmの管で、細いところは内側の直径が1ミリほどしかありません。

卵管の働きは

  • 卵巣から排卵された卵子は、卵管に取り込まれす(ピックアップ)。
  • 膣内に射精された精子は、子宮の中から卵管を通り卵子を目指します。
  • 精子と卵子を受精させ発育させます。
  • 受精した受精卵は卵管内を移動して、子宮内に着床します。

この卵管がつまっていたり、癒着があり、塞がっていたり狭くなっていたりすると、精子が卵子まで進んでくることが出来なかったり、受精卵が子宮まで移動できなかったりします。これが卵管障害です。

卵管障害の原因は主に3つ

  • クラミジアなどの性感染による炎症
  • 子宮内膜症による癒着
  • 手術による後遺症(帝王切開、腹膜炎、盲腸など)

「子宮卵管造影検査」で卵管の詰まり具合を調べることができます。子宮腔から造影剤を注入し、造影剤の通り具合を観察します。造影剤は水様性、脂溶性のものがあり、種類は病院によって違います。軽い詰まりであれば造影剤の注入で卵管の通りが改善し、しばらくの間妊娠しやすくなることもあります。

重度の癒着で卵管がほとんど通らない場合は、漢方やサプリメントを服用しても自然妊娠は見込めません。病院での体外受精、あくまで自然妊娠を望む場合は、病院で腹腔鏡手術(内視鏡手術)・卵管鏡下卵管形成術(バルーンカテーテル)をして癒着をはがす必要があります。