こんにちは、宮城県大崎市で漢方相談をしています、店長の川島康正です。サイトにはまだまだ記載したいことがたくさんありますので、少しずつですが制作しています。今日は「高プロラクチン血症」のページを作成中です。

昨日、中医不妊症の研修会に行ってきました。そこで取り上げられたのが「潜在性高プロラクチン血症」です。

プロラクチンの代表的な働きは、乳汁分泌です。(別名:乳汁分泌ホルモンとも呼ばれます。)出産すると、赤ちゃんを育てるためにおっぱいを分泌させるためプロラクチンは高くなります。同時にプロラクチンは赤ちゃんが十分に大きくなるため、おっぱいに十分な栄養が行き届くよう母親の妊娠を妨げる役割もあります。そのため、授乳期間は生理も起きず、排卵も起こりにくくなります。

流産・人工中絶の場合も同じように、母体にとっては一種の出産です。そのため、直後はプロラクチンが高くなり、乳汁が分泌することもよくあります。

基礎体温表を見て、

  • 低温期から高温期になかなか移行しない(結果、低温期が長くなり、周期全体が長い)
  • 一相性

このような場合、高プロラクチン血症の疑いが高くなります。

出産以外にもプロラクチンが高くなる要素はさまざま(高プロラクチンのページに記載します)。

1人目を出産後、なかなか妊娠しないケースがよくあります。

赤ちゃんに、十分な栄養を与えてあげることは大切なことです。しかし気をつけたいことがあります。
断乳時、いつまでもおっぱいで遊ばせていたりすると、乳腺の刺激は脳下垂体の刺激になりプロラクチンの分泌を亢進させ、生理周期の乱れや排卵の妨げにつながります。
中国では、第2子不妊・流産、人工中絶の経験がある方にはまず、プロラクチンを下げる働きのある「炒った麦芽」を漢方と併用しながら3周期使用するしたりするとのこと。その後、周期表の様子をみて処方を加減するそうです。驚いたのが、この方法で良い結果を得られているケースがとても多いんです。

潜在性高プロラクチン血症とは、昼間のうちはプロラクチンは低いのですが、精神的な刺激があったり夜間にプロラクチンの値が高くなってしまう状態です。病院ではTRHを静脈注射する試験で検査することができます。

プロラクチンは、乳腺刺激だけではなく、ストレス・睡眠などさまざまな要素で数値が高くなることがあります。また、特に注意が必要なものがタンポポを使ったサプリメント。タンポポ(生薬名:蒲公英)には乳汁の分泌を促進させる働きがあります。よく産後のおっぱいが出にくい方が利用したりもしています。蒲公英にはプロラクチン値を高める働きがあるためです。タンポポを使用したサプリメントを選ぶ際は、専門家と相談してから使用することがおすすめです。

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