今の暑〜い季節、ご来店されて「疲れてるんだけどのドリンクが良いかな?」

こんな質問よくされます。

夏にゴミ捨て行くと、栄養ドリンクの空き瓶が山のようにありますね。どれが良いかと聞かれても、お勧めしたくないもののひとつです。もう取り扱い辞めようとさえ思います。(メーカーさん、すみません。)

栄養ドリンクは、ビタミンB群が含まれるものや生薬が配合されるもの、価格も数百円から五千円くらいのものまで様々ありますが…

生薬が配合されたキンピカで高めのドリンクも、価格の割に生薬量がものすごーく少ないのです。

はっきり言うと…「どれもそんなに変わりません。」

どうしても飲みたければ、「甘さ、酸っぱさ、ピリピリ感」など好みの味で決めれば良いと思います。

というのも、効果は一時的なもの。疲れが取れるのは「カフェイン」と「糖質」、それに少量の「アルコール」。ドリンクに含まれる糖質は血液中にブドウ糖としてすばやく吸収され、血糖を上げてくれます。

脳の唯一の栄養はブドウ糖です。カフェインやアルコールで血管を拡張し、すばやく脳に栄養を与えてくれるわけです。

すばやく血糖が上がると、急いで血糖を下げるためにすい臓から「インスリン」がドバッと通常よりも大量に出てきます。

すると今度は血中の血糖は一気に下がり、低血糖状態に。

血糖値が70mg/dl以下になってくると、「無気力・倦怠感・動悸・震え・集中力低下・発汗など」の症状が現れます。精神的にもイライラしたり、不安になったり。

また、血中の糖濃度を上げるため、無性に甘い物が食べたくなります。

注意したいのが、このときにまた栄養ドリンクや甘いものを飲んだり食べたりしていると、すい臓はインスリン分泌に疲れ果て、ついには、インスリンを十分に分泌できなくなり、「糖尿病」になる可能性がグンと高まります。

厚生労働省が平成19年に調査した結果によると、

「年齢階級別の20歳以上人口(全体約1億400万人)を乗じて推計したところ、糖尿病が強く疑われる人は約890万人、糖尿病の可能性を否定できない人を合わせると約2210万人」もいるとのこと。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou09/01.html

栄養ドリンクの飲み過ぎには、くれぐれもご注意くださいね。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事