今朝、畑から採ってきました。「スベリヒユ」です。この辺では、夏に出るすごい繁殖力の迷惑な雑草として煙たがられていますが、実は優れた薬用植物。山形では「ひょう」呼ばれ食用される野菜です!!
最近、9ヶ月の息子の湿疹が気にななります。それで、生薬が配合される入浴液「瑞花露(すいかろ)」とスベリヒユの煎じ液を合わせて外用薬として使おうかと思います。食べても結構おいしいんですよ!炒めたり、茹でたりすると少し酸味とヌメリがあります。オクラが好きな人は一度食べるとやみつきになるかもしれません。
スベリヒユは漢方・中医学での生薬名は「馬歯莧」。「葉が緑、茎が赤、花が黄、根が白、種子が黒」と五行色体表の五色をすべて持つことから、「五行草」とも呼ばれます。
効能は「清熱解毒・散血消腫・止血通淋」。いわゆる利尿作用、消炎作用、抗菌作用、解毒作用など。中国では食品や治療薬としてよく使われます。
性質としては「寒」。これから夏の高温・多湿の時期は細菌が繁殖しやすく、腸炎などの胃腸障害、下痢をおこしやすい時期ですので、予防にぴったりの食材です。ただし、たくさん食べると体を冷やしてしまうので、冷えて胃腸が弱っている方(水様性の下痢など)や慢性下痢の方は注意しなければいけません。子宮収縮作用があるので、妊娠中の方も要注意。
中国では、
- 腸炎の予防や治療(出血性下痢、赤痢や細菌性の下痢)
- 皮膚病(アトピー性皮膚炎・掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)・乾癬・帯状疱疹・ニキビや化膿性疾患など)の内服薬や外用剤
- 泌尿器系感染(膀胱炎・尿道炎)
- 不正性器出血や出産・流産などの出血
などに使われています。
食品としての栄養価は知らなかったのですが、調べてみると今話題の「オメガ3脂肪酸」を豊富に含むという記事がありました。(油については後日詳しく記事にします)
いわゆる体をキレイにする油。青魚の油、エゴマ油、あまに油などが体に良いというのはオメガ3脂肪酸を豊富に含むためです。
動脈硬化やコレステロールが気になる人には積極的に食べていただきたい雑草…いや野菜です。是非 お試しください。