先日ダウンタウンDXで「日水牛黄清心丸」が紹介されたらしいです。気になったのでネットで検索してみたら動画がすでにUPされてます、便利ですねー。
何でもEXILEのMAKIDAIさんのお話だと、EXILEのメンバーがいざというときに飲んでいて、疲れているときに飲むと本当に元気になると。
先日、栄養ドリンクのことを書きましたが、当店でもこれはおススメの一品ですが…
「ボクの大っ嫌いな処方のひとつ」
といのは「牛黄」。これは「牛の胆のうにできる結石」です。胆のう結石になる牛はなかなかいないので、貴重な生薬のひとつ。一粒3000円(一粒3300円になりました)の理由は貴重な牛黄が大量に含まれているためです。その昔、水戸黄門が印籠の中に入れていたのも「牛黄」です。
牛黄について詳しくはこちらをご覧ください
脳卒中などの、意識障害、痙攣などにも使われる程。まさに、「ニトロ」のような働き。いざというとき、一時的に「気」や「血」の流れを改善させ、爆発的にエネルギー作り出すのに優れています。
CMでやっている「気血よ、めぐれ!!」。救心のCMです。これにも「牛黄」が含まれます。
高価な栄養ドリンクにも含まれていますが、何せ濃度がうすい…疲れをとるものには比較的よく配合されています。ごく少量ですが。
キンピカのドリンクはブランド力があるので、どうしてもドリンクを選びたがる方が多いのですが。清心丸に含まれる「牛黄」は濃度が全然違います。「清心丸」一日量に含まれる「牛黄」の量は、なんと救心497粒分!
ただ牛黄のみだとあまりに強力に気や血液を巡らせてしまうので、逆に気血の消耗が激しく、常用すると体力も低下してしまいます。処方としての清心丸は牛黄によって消耗する「気」や「血」を補う生薬が配合され、絶妙ににバランスのとれた処方となっています。つまり、体質はあまり関係なく、いざというときは「牛黄清心丸」となってしまうわけです。あまりたよりたくないのですが、効き目の鋭い一品。
「日水清心丸」はいざと言うとき、確かに効きますね(笑)
相談をしているとき、正直、牛黄のみの使用は気血を消耗させるので極力使いたくないという思いがあります。価格の面でも、牛黄製剤を使うと高くなってしまいますし。他の漢方と組み合わせることで、一回1/8丸、1/4丸でも十分効果があります。
先日、中国研修に行ったときに、本場の牛黄清心丸を購入してきました。
効能は中医学の用語ですが分かりやすく訳すとこのような症状。
- 益気養血…元気をつけて血液に栄養を与える
- 鎮静安神…気持ちを落ち着かせる(イライラ・不安・眠れないなど)
- 化痰熄風…ふるえ、めまい、痙攣などの症状
- 胸中欝熱…せき、動悸、忘れっぽい、不眠、驚きやすいなど
- 涼悸虚煩…上記と同じような意味です
- 頭目眩暈…めまい、頭や目がボーっとしてクラクラしたり
- 中風不語…脳卒中などの言語障害
- 口顔歪斜…同じく顔の麻痺症状
- 半身不遂…これも同じく半身不随
- 言語不清…舌のもつれなど
- 神志昏迷…意識がはっきりしない
- 痰涎壅盛…倒れて泡を吹いてる状態です
中国にはさらに高い効き目のあるもとして「安宮牛黄丸」という薬があります。これは水銀が含まれているため日本ではNGです。(硫化水銀は日本では認可されていませんが、中国では「朱砂」という薬として使われています。)清心丸は中国で作られていますが、厳しい日本の薬事法の品質管理基準(GMP)をクリアしていますので、全くこのような心配はありません。
当店でも、トラックの長距離運転主の方や、ゴルフをされる方などが水戸黄門のようにお守り代わりにお持ちいただくことが多いです。
なんでも「ゴルフをしている最中、友人が熱中症で倒れて意識不明になり、救急車が来るまでの間に持っていた清心丸を口移しで含ませてあげたところ、回復した。」という体験したとのこと。これからの暑い季節、カバンに一丸入れておくと役にたちます。