先月産まれたらんちゅう赤ちゃんを、店頭で飼うことにしました。50匹ほどいます。
らんちゅう稚魚
昨年は形の良い金魚を展示してましたが、今年は選別せず、生まれたままの稚魚をご披露したいと思います。

らんちゅうは奇形が多いので、背中の曲がった稚魚、なかなか大きくなれない稚魚、ヒレのない稚魚など…様々な金魚がいます。
通常、そういった稚魚は自然淘汰されてしまうんですね。

孵化したての稚魚は針子と呼ばれ、水槽の底や側面に張り付きあまり動きません。お腹にヨークサック(卵黄嚢)という栄養の入った袋を持っていて、そこから2~3日栄養を補給して成長します。人間で言うとちょうどへその緒になる器官です。このときはまだ口や消化器官が完成していません。今年は気温が上がったために少し早めに孵化してしまいました。未成熟なまま孵化してしまったため、自力でエサを食べるようになるまで成長出来ず、落ちてしまった稚魚はたくさんいました。

それでもなんとか、成長出来た稚魚たち。食欲旺盛で日増しにドンドン大きくなっています。

ボクのこだわりとして、稚魚のうちは「生きエサ」しか与えません。単に水換えをしたくないだけですが…

例年はミジンコを集めて与えています。ミジンコは楽なんです。淡水でも生きますし、バンバン増えます。

  • 長靴
  • 懐中電灯
  • バケツ
  • 虫取り網
  • 棒につるしたストッキング

この格好で徘徊してしまうと完全に不審者ですので、怪しまれます。だからボクは早朝か、夜に歩き回っています。車が通ったらパッと灯りを消して…(余計怪しいかも)

でも今年はなかなかミジンコが集まりません。時期が遅かったり、雨が少ないせいでしょう。

与えるエサが少ないので、今回は急遽ブラインシュリンプの卵を用意しました。甲殻類の仲間です。
ブラインシュリンプの卵
一定の濃度の塩水で(ブラインシュリンプの産地によって違います)エアレーションするだけで、24時間後には、1gで25万~28万匹のエサが孵化する優れもの!

今年はこれで稚魚を育成していきます。

現時点で大きさは、個体差はありますがメダカくらいの大きさです。ご来店の際は是非ご覧くださいね。小さいのでよ~く見ないと分かりませんよ。

もし飼ってみたいという方は、差し上げますのでお気軽にお声がけ下さい。他に稚魚がたくさんいますので、こいつらが大きくなったら我が家のエンゲル係数が上がりまくってしまいます(笑)

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