8月5日(月)から8月8日(木)まで臨時休業させていただいておりました。
急にご予約の変更などをお願いしてしまった方、休業中に来店してくださった方、大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。また、ご協力ありがとうございました。本日より通常通り営業を再開しております。

顆粒の漢方薬を飲むとき、オブラートなどで包んで服用する方がいらっしゃいます。顆粒の漢方薬は、出来れば飲みにくくてもお湯をで溶かして、服用するのがオススメです。

漢方薬は生薬同士の特性にもとづいてさまざまな剤型が考案されてきました。日本で代表的なものは

  • 湯剤(煎剤) 吸収がよく最も効果が早く、薬力も強いですが、携帯に不向きです。
  • エキス剤   湯剤などの薬液に、賦形剤を加え乾燥させたものです。
  • 丸剤     蜂蜜などで丸状にしたもの。穏やかに吸収され、効果が長く続きます。
  • 膏剤     主に外用軟膏。内服用のものもあります。

が主に使われています。

一般的な「○○散・〇〇湯」などの粉薬(エキス剤)は、本来煎じて服用する薬で、生薬独自の香りも持っています。中には、「香り」に薬効を持った生薬も含まれています。今の夏の時期によく使われる湿気や暑さから身体を守るための祛暑薬、気の巡りを良くする理気薬などは香りに薬効が含まれるものが多いのです。

香りというとアロマのイメージがありますが、日本ではリラクゼーションの一環の認知とされる傾向が強いようです。しかし、フランスなどでは医師が治療の一環として病院でアロマを処方したりする国もあります。

内服薬の場合、主に胃腸から吸収し血液を介して作用をもたらしますが、香りの信号ははるかに早いスピードで直接脳へと伝わり、大脳辺縁系へ到達した後、 視床下部から脳下垂体へと伝わります。香りの信号は脳内に到達すると神経伝達物質の働きに変化が起こります。 視床下部は自律神経の最高中枢です。また、体温や水分、血圧、睡眠、消化や呼吸など様々な生命活動に欠かせない働きの調整を行っています。

漢方薬は生薬に含まれるさまざまな成分が相互に作用し合って、処方としての薬効を作り出しています。もちろん、香りの成分も薬効の一つとして作用している処方もあります。

また、清熱解毒薬など風邪や炎症などに使われる生薬には、直接細菌やウイルスをやっつけたり、抑える働きを持ったものもあります。

たとえば、「ノドの腫れ」。これは漢方薬をオブラートで包んでしまうと、患部に触れずにノドを通りすぎてしまうため薬効は落ちてしまいます。このようなときはノドにからませるようにうがいをしながら飲む方が効果が高いわけです。

このようなことから、まずい薬でも出来ればオブラートには包まず、そのまま香りを楽しみながら服用することをおススメします。不思議なことに最初は苦手で飲みにくくても、次第に慣れてくるものです。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事