健康を害する様々な毒素健康を害する毒素には、人体に有害な化学物質とされる食品中に含まれるダイオキシン類、残留農薬、車の排気ガス、タバコの煙、食中毒を起こす細菌毒素、ホルムアルデヒドなどがあります。一方で脂質や糖質、タンパク質などの栄養素を過剰に摂取すると、アンモニアなどの老廃物などが代謝の過程で体に悪影響を及ぼすこともわかってきました。 有害ミネラル ミネラルは、生命の維持に欠かせない栄養素ですが、体内に過剰摂取されると健康や生命の維持を脅かすミネラルがあります。本来の内蔵の細胞の働きを阻害し、代謝力を低下させ様々なトラブルの原因となり、主に鉛や水銀、アルミニウム、カドミウム、ベリリウム、ヒ素などが代表とされます。
有害ミネラルの過剰摂取の障害と主な原因
鉛
過剰摂取の障害貧血・頭痛・めまい・疲労・便秘・神経障害・ 酵素活性阻害など
主な原因缶詰・毛染め・タバコ・排気ガス・塗料・ガソリン・鉛管・大気汚染など
主な原因缶詰・毛染め・タバコ・排気ガス・塗料・ガソリン・鉛管・大気汚染など
水銀
過剰摂取の障害皮膚炎・肝臓障害・情緒不安定・酵素活性阻害など
主な原因汚染された魚介類や水・残留農薬・アマルガム(歯の詰め物)など
主な原因汚染された魚介類や水・残留農薬・アマルガム(歯の詰め物)など
アルミニウム
過剰摂取の障害胃腸障害・食欲不振・筋肉痛・痴呆症・骨粗鬆症など
主な原因調理器具・歯磨き粉・アルミ缶・殺虫剤・制酸剤・消化剤・大気汚染など
主な原因調理器具・歯磨き粉・アルミ缶・殺虫剤・制酸剤・消化剤・大気汚染など
カドミウム
過剰摂取の障害発熱・腹痛・イタイイタイ病・咳・息切れ・食欲不振・高血圧・肝臓障害など
主な原因タバコ・排気ガス・石油・汚染された魚介類や穀物など
主な原因タバコ・排気ガス・石油・汚染された魚介類や穀物など
ベリリウム
過剰摂取の障害咳・息切れ・皮膚炎・肺機能低下など
主な原因大気汚染など
主な原因大気汚染など
ヒ素
過剰摂取の障害脱力感・疲労・皮膚炎・吐き気・頭痛・下痢・ 手足焦燥感など
主な原因残留農薬・排気ガス・汚染された魚介類・産業廃棄物など
主な原因残留農薬・排気ガス・汚染された魚介類・産業廃棄物など
有害化学物質
PCB
PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは、ポリ塩化ビフェニル化合物の総称で209種類の異性体が存在し、その中の毒性が極めて強いものは、ダイオキシン類として総称されるものの一つとされます。 無色透明で化学的に安定で、耐熱性、絶縁性や非水溶性など優れた性質を持っていたため、高圧トランス(変圧器)や高圧コンデンサ、照明器具(業務・施設用)に使用されていたPCBは1972年に製造・輸入・使用が禁止されましたが、現在保管等された未処理のものがあるようです。
ダイオキシン
ダイオキシンは主に物が燃焼するときに発生し、大気中に拡散されることで土壌や海が汚染され、やがて農作物や魚介類として私たちの体内に取り込まれます。毒性が非常に強い化学物質で、体内でホルモンのように働く性質を持っているために、生物のホルモンバランスを撹乱します。ダイオキシンの一部にはWHO(世界保健機構)において、発ガン危険物質の一番上にランク付けられているものもあります。
ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒドとは、水に溶けやすい刺激臭のある気体です。ホルマリンともといいます。揮発性有機化合物の一種で、シックハウス症候群(化学物質過敏症)の原因物質の一つとされます。主に材木や家具、壁紙などの接着剤に用いられることが多い物質です。吸い込むと目や鼻、のどの痛み、頭痛、喘息などのアレルギー症状を引き起こす事が知られています。
農薬
農薬の種類は殺虫剤・殺菌剤・除草剤・殺鼠剤・植物成長調整剤・誘引剤・展着剤・点滴・微生物製剤等があります。農薬を散布すると、作物に付着するのは5~20%。残りの80%以上は地面に落ちたり、風に流されて大気中に拡散したりします。作物に付着した農薬は、散布直後より分解がはじまり、普通3日から10日の間に急速に減少していきます。これは、蒸発したり、風や雨により飛ばされたり流されるためや、太陽光による分解が進むためです。