排卵障害

排卵障害の原因

排卵障害の主な原因は4つ
  1. ホルモンバランスの乱れ(視床下部・脳下垂体の機能の乱れ)
  2. 高プロラクチン血症
  3. 多囊胞性卵巣症候群(PCOS:Polycystic ovary syndrome)
  4. 早期卵巣不全(POF)
ホルモンバランスの乱れ
ストレスやダイエットによる過剰な体重減少などの食生活の乱れがあると、視床下部や脳下垂体の機能が乱れ、FSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体化ホルモン)の分泌が低下するため卵胞が育たず、排卵が起こりにくくなります。
高プロラクチン血症
出産時、乳汁を分泌させるために脳下垂体から分泌されるプロラクチン というホルモンが、妊娠していないにも関わらず多量に分泌される状態のことです。 このホルモンには生理や排卵を抑える働きがあるため、黄体機能不全や 排卵障害を招き不妊症の原因となってしまいます。詳しくは高プロラクチン血症ご参照ください。
多囊胞性卵巣症候群(PCOS)
卵巣に卵胞(卵子の入ったふくろ)がたくさんできるのですが、なかなか排卵できない病気で、生殖年齢の女性の約10%にみられます。超音波で卵巣に1ミリくらいの小さな囊胞が多く見られ、未成熟のまま排卵できない卵胞が卵巣の中に貯まっている状態です。 はっきりした原因はわかっていないものの、卵巣内の男性ホルモンが多いことが原因と言われています。そのため症状として肥満や、ひげやすねなどの体毛が濃くなといった男性化の兆候がみられることもあります。
早期卵巣不全(POF)
日本人女性の平均閉経年齢は50 歳と報告されていますが、40歳未満で卵巣機能が低下し、卵子がほとんどなくなってしまった状態です。これまでの3つと違い、排卵する卵子自体の数が非常にすくなっているため、排卵は難しくなります。