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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の漢方・中医学でのアプローチ

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は排卵障害の20%〜40%を占める原因のひとつ。生殖年齢の女性の約10%にみられ、子宝漢方相談でも非常に多い疾患の1つです。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は卵巣に卵胞(卵子の入ったふくろ)がたくさんできるのですが、卵子は育つものの卵巣の膜が硬いため排卵できず、卵巣の中にその排卵しない卵胞が貯まってしまいます。超音波で見るとまるで、卵巣に1ミリくらいの小さな嚢胞がネックレスのように並んで見えることから「ネックレスサイン」と呼ばれています。うまく排卵していないため生理周期がバラバラだったり、一層性または起伏が激しいギザギザなことが多くなります。

基礎体温 一層性

基礎体温ー上下の幅が大きい

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因は西洋医学でもはっきり分かっていません。 病院の検査では、
  • 無排卵のため、エストロゲンの分泌が異常になる
  • LH(黄体化ホルモン)の数値が高値。※FSH(卵胞刺激ホルモン)は低いか正常値
  • LHが高いため、男性ホルモン(アンドロゲン)の数値も上昇
  • プロラクチンの高値
などがあげられます。通常は月経時は FSH>LH ですが、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合は月経時のホルモン数値がFSH<LHとなります。これは排卵させようとして常に脳から排卵させようと指令を出すためのLHの値が高くなるためです。 また、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の分泌が多いと排卵しにくくなります。 症状としては、無月経・不正出血・多毛・にきび・肥満・乳房発育不全・声の低音化、陰核肥大などを呈することがあります。 西洋医学的な治療は排卵誘発剤や外科手術、インスリンを減少させる糖尿病薬を使用する場合もあります。 排卵誘発剤は2種類(デュファストンなどの黄体ホルモン剤を併用することもあります。) まずはクロミフェン療法。比較的卵巣への負担が少ない排卵誘発方法です。しかし、有効率は約50%、多胎妊娠が可能性もあります。 クロミフェン療法が無効な場合、hMG-hCG療法(ゴナドトロピン療法)に移行します。排卵率は高いのですが、卵巣に直接作用するホルモン剤を注射するため、副作用として卵巣過剰刺激症候群、多胎妊娠の可能性があります。治療の過程でOHSS(卵巣過剰刺激症候群)を気にしていく必要があり、またLHなどの内分泌異常が卵子の質の低下や流産率を高めること可能性もあるとされています。 外科手術(腹腔鏡下卵巣焼灼術)では硬くなった卵巣の表面を電気メスやレーザーで焼き、複数の小さい穴をあけ排卵させやすくします。排卵誘発剤で効果の無かった場合に非常に有効な方法です。ただし、通常1〜2年でもとに戻ってしまうため再び無排卵となることが多いようです。 漢方・中医学の対処法 卵巣の表面の膜が硬くなるのは血流、水分の流れが悪いため汚れた物質が凝縮した痰湿が原因です。これらを取り除くために、血流をよくする“活血薬”、痰湿を取り除く“化痰薬”を使い、ホルモンバランスを調整させる処方、卵巣に“卵子を発育させる力”と“排卵させる力”つける補腎薬を組み合わせて使います。特に補腎薬の選択は、停滞した血や痰湿が作り出す余分な熱を冷ますため、腎に潤いを与える処方をよく使うことが多いです。 また、ストレスが多いと自律神経をコントロールしている視床下部が興奮し、ホルモン分泌に影響を及ぼします。 そのような場合は、ストレスから内分泌を守る疏肝薬や、脳と生殖器の連携をスムーズに行わせる処方を選択します。

あくまでも処方はその方の体質にあったものを選択する必要があります。

特にこの病気は血糖をコントロールするインスリンと関係が深いので、糖分の過剰な摂取は控えることをおすすめします。