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漢方・中医学の水(すい)について

東洋医学(漢方・中医学)の用語、「気血水」。体を構成する物質とされていますが、今回はその中の「水(すい)」について。

水(すい)とは

ひとことで言うと「体の中の水分」ですが、水分と言っても「津・液・痰・湿」など様々な呼称があり、奥が深い概念です。 体内の水分にはには様々なものが含まれます。体温調節をしたり、体内の老廃物を外に出すための汗や尿、これは体にとって必要な水分です。また、過剰な水分の取りすぎや、水分代謝の停滞は体に不要な「水」を生み出します。たとえば、喉にからむ痰(たん)などの分泌物や、血管の脈外に「水」があふれるとむくみになりますし、食べ過ぎ・飲み過ぎなどでついた過剰な脂肪も「水」に含まれます。 津液 体にとって必要な水分のことです。不足すると体が乾燥傾向になり、陰虚(いんきょ)という状態になります。皮膚や目・口・鼻などの粘膜の乾燥、便秘などが起こりやすくなります。 また、水分は体内で冷却水のような働きもあるため、体に熱がこもりやすくなります。このため、手足のほてり、のぼせ、微熱のような症状が出る場合もあります。 痰湿 体にとって不要な水分とよく言われますが、水分の他に過剰な脂質や腫瘤なども含まれることもあります。 濁ったドロドロした液状のものと考えるとイメージしやすいかもしれません。体に必要のない老廃物のようなものなので、水分が飛んで濃くなってくるとネバネバしてきます。過剰になると様々な症状や病気を招きます。 ニキビや吹き出物、喉に痰がからみやすくなったり、おりもの、むくみ、肥満や水太りなどがこれに該当します。 胃腸に痰湿がたまると、吐き気、嘔吐、下痢などが起こります。 津液は不足することはあっても過剰になることはありません。過剰なものはすべて痰湿と表現します。

体にとって必要な「水」

体にとって必要な水分の中でも、澄んで粘り気がなくサラサラしているものを指します。 体表を適度に潤したり、体温調節をするための汗、老廃物を外へ出すための尿などが該当します。 体にとって必要な水分の中でも、比較的粘り気があるものです。体内をゆっくりと流れ、骨や軟骨、骨髄、脳などに潤いを与えます。

体にとって不要な「水」

湿(しつ) 体にとって不要な水分の中で、比較的サラサラしているものです。脈外にあふれ出た水分、むくみなどがこれに該当します。 痰(たん) 体にとって不要な水分で、比較的粘り気があるもので、「有形の痰」と「無形の痰」があります。

痰(たん)の種類は2つ

「有形の痰(たん)」とは 目に見えるような形のある痰のことです。一般的に痰と言うとノドに絡む痰のことを指しますが、この痰は目に見えるものなので、「有形の痰」と言えます。化膿した時に出る膿もこれに含まれます。 「無形の痰(たん)」とは 目に見えない痰を意味しており、体内の水分のあるところならどこにでも発生するものと考えられています。原因不明の症状・疾患は、「袪痰薬(痰を取り除く薬)」で改善されることがあるため、原因不明の症状・疾患は、この「無形の痰」が原因であることが多いとされています。 津液(体にとって必要な水分)が不足した時に、水分を補う薬を「補陰薬」と言い、痰湿(体にとって不要な水分)を除く方法を、利湿や化痰などと表現します。 漢方を処方されるとき、喉に痰が絡む症状はまったくないのに痰の薬が処方される場合がありますが、これには「無形の痰」が関係していたのかもしれません。痛み、しびれ、めまい、うつなどの精神障害で、いくら検査をしても原因がわからないような場合、漢方のこの「痰」概念が有効な場合もあります。